コラム「大学生活の区切りとこれからの決意」

 「ひとくらしサポートネットちば」(以下、「ひとくら」)に出会って3年になろうとしています。「ひとくら」に関わる大学生(2022年4月から社会人)として、このようなところで言葉を載せていただけることは恐縮ですが、4月から社会人となるため新たな環境への決意として書きたいと思います。

 私が「ひとくら」に出会ったきっかけは大学2年次、まだ専門分野も決まっていない時期に大学の先生からの紹介でした。その先生がなぜ私に紹介してくれたのか今でも謎ですが、その紹介のおかげで色々な人たちと出会い、言葉を交わし、自分が将来どんなことをしたいか考える良い機会となりました。そして、2022年3月に無事大学卒業を迎え、4月からは社会福祉士・精神保健福祉士として仕事に就く予定です。

 

 この2年間を振り返ると、大学生の私がボランティアとしてここで何ができるかを考えつつ、将来も福祉の仕事に就いて良いのかを常に考える時間でした。本音を言うと、結構辛かったです。というのも、周りの職員やボランティアに大学生はほぼいないし、社会福祉士を目指して大学で学んでいるものの二十年少ししか生きていない私が、自分よりも多くの時間を生きている利用者に対して何ができるかを立ち止まって考えると、今の自分では到底向いていない仕事じゃないかと迷うばかりだったからです。

 

 それでもずっとボランティアを続け、福祉の道に進む理由は、もちろんボランティア内容を有意義に感じていることもありますが、ここで出会う職員やボランティアの方々、そして利用者の方々から学ぶことが多くて、それに魅了されたからだと感じています。

 

 様々な背景を持つ人が集まる「ひとくら」でのボランティアは「人は人無しで生きていけない」ということを改めて私に教えてくれました。利用者も、そして私も誰かによって支えられている。だからこそ、私も誰かと一緒に困難に立ち向かったり、誰かの一助になれたりするような仕事を続けたいと思い、今に至っています。

 

 まだまだ、ボランティアでは怒られることも失敗することも落ち込むこともありますが、人との繋がりの大切さを気づかせてくれるこの「ひとくら」にはもっと居続けたいと感じている今日この頃です。

 

 これからもご迷惑おかけすることもあるとは思いますが、精一杯社会人としても「ひとくら」ボランティアとしても精進していきますので、よろしくお願い致します。

 

■執筆者:傍士千智(淑徳大学 卒業生)

 

1998年 千葉県生まれ

2017年 高校中退→高卒認定試験受験・合格

2018年 淑徳大学 入学

2019年 「ひとくら」に出会い、ボランティアへ

2022年 社会福祉士・精神保健福祉士 合格

    淑徳大学 卒業

    →福祉関連の機関に就職&ボランティアも継続予定

一般社団法人
ひと・くらし
サポートネットちば

Tel:043-304-5789
Fax:043-304-5422
お問合わせはこちら